直島・犬島 

瀬戸内海のアート島。直島と犬島に行ってきました。
草間弥生さんのカボチャをご存知の方も多いのでは。台風で流されたこともあるらしい。
  
名古屋から高松まで夜行バスで8時間くらい?新幹線だと岡山まで2時間です。
1泊2日なので、「そのフェリー待った!」と走る分刻みスケジュールでした。一日目は犬島の精錬所と家プロジェクトへ


建物撮っていいといわれたけれど、土砂降りでそんな余裕がなく・・・。煙突と、精錬所の奥の発電所の写真しかとってなかった。美術館なので建物内部は撮影禁止。入館できる時間が決まっていて、ツアーのように係の人について見るシステムです。
精錬所の建物自体は最近造られたもので、照明は自然光だけ、空調は空気の流れを利用するという面白建築。柳幸典さんの作品が収められています。三島由紀夫の生家の建具が使われていたり、小説の一文をモチーフとした作品があったりと、全体的に三島由紀夫推しでした。

何故犬島で三島由紀夫なのか?を係の方に質問したところ
「昔、犬島は銅の生産で急激に近代化していった。三島由紀夫は日本の近代化に反発した作家である。その三島由紀夫に関する作品を、精錬所に置くことで来館者に色々なことを考えて欲しいという意図がある。」
というような答えをいただけました。要約してしまったけどこんな感じだったと思う。急速に近代化し、廃れ、錆びた銅産業の名残と三島。銅の退色の早さなども想われます。反骨精神に触れ、ぐぐっとなる。

  • 家プロジェクト

犬島の家プロジェクトと東屋はフェリーの時間が迫っていたので駆け足でまわりました。柳幸典さんの家プロジェクト3つ。精錬所の作品とリンクする日の丸をモチーフとした家など。ここだけに係の方が居たので説明を聞いてから他のところ回ったほうがいいかな、と思います。東屋は天井がドーム状になってて音が響く仕組みで面白い。でも凄く場所がわかりづらいです。

フェリーで直島へ移動。家プロジェクトの残りを鑑賞。
面白かったのはジェームズ・タレルさんの「東寺」です。入場制限あるのですが、ちょっと並んででも入るべき。暗闇と人間の身体の認識が変わります。なかなかできない不思議体験です。でも暗所恐怖症の人は止したほうがよいかもー。
そのほかにも「碁会所」の須田悦弘さんの本物そっくりの木彫りの椿やら、「石橋」の千住博さんの年月を経ていずれ黒一色になってしまう絵やら興味深いものがたくさんでした。
説明してもらうと「そうなんだ!おもしろー」となるものが多かったので、果敢に説明を乞うことをおすすめします。「碁会所」のおじさんは、凄くうれしそうに説明してくれました。この作品が好きなんだなーというのが伝わってきていいね。

一日目はここまでで終わり。
宿は直島の宮浦港から徒歩5分くらいのお宿です。ベネッセハウスの宿は無理すぎる。

  
湯船の中に春画がはってあったり、脱衣所では海女さんの動画がながれてたり。ポップでキッチュでエロい銭湯でした。石鹸もシャンプーも置いてないから買いたくない人は持っていくべし。

夕ご飯は銭湯のすぐ近くのshinoyaダイナーさんでいただきました。
チキンのプレート

美味しかった!食事どころを探すのが難しいという話をよくききますが、美味しいご飯にありつけてよかった。お店の内装はハワイのようで可愛い雑貨なども販売されているよう。お店の方も気さくで、直島のことや美術館のこと色々教えていただきました。お店のまえのバーベキューコンロ横の炭入れで猫がたくさん寝てた。炭の暖かさでぼんやりしてた。かわいい。

長くなってしまったので2日目はまた今度。
2日目はベネッセハウスミュージアム地中美術館。美術館めぐりです。